Cyberpunk Shithole

Gratitude is a duty which ought to be paid, but which none have a right to expect.

脱サラ・フリーランス、法人成り、そして。

どうもどうも。ネットのクソ野郎です。

 

観測範囲にリーマン脱サラからのフリーランスからの法人成りして事業を起こしたものの、いい感じで大失敗している人がいます。久々に会ったらどうしようもないことになってたので、久々のブログ記事。

オレの好物であるブロガーヲチ系のネタではないので、期待した人は戻るボタンとか完了ボタンをポチっと。

特定避けのために諸々ぼかしを入れているので、そのあたりはご愛嬌です。

 

さて、彼はブロガーでもインフルエンサーでもないけどSNS好きで、facebookとインスタが主戦場。大したスキルもカネも持たない割に、見栄っ張りで勢いのある大言壮語の大好きな夢見る30代。

 

数年前にそれまで努めた会社のデスクワーク職がつまらないと退職し、飲食の道へ。辞める数ヶ月前から言ってた言葉は

 

「敷かれたレールの上をただ走るだけの生活はつまらん」
「みんなと同じスーツ着て通勤電車に揺られる日々に飽きた」
「一度きりの人生、人とは違うチャレンジがしたい」

 

と、サラリーマン生活と言うレールの上から、別のレールに乗り換えるためのものでしたよ。最近あちこちで聞くテンプレ的なやつ。

 

「以前から温めていた計画で、こだわりの珈琲とフードを出す小洒落たカフェを開くんだ」ということで、退職して1年後くらいに東日本の某所に実際にカフェをオープン。したのはいいけどその後がひどかった。

 

退職直後に個人事業主の開業届を出してフリーランスになったものの、特にスキルがあるわけでも貯蓄があったわけでもない彼はチェーン系飲食店のバイトを渡り歩きます。

「勉強と修行」だったそうです。フリーランサーではなく、アルバイターですね。バイト代は事業資金に当てるわけでもなく生活費へと消えていきます。

 

その間、親兄弟に頼んで店舗用物件探し。開業資金の融資は政策金融公庫に申し込んだものの通らなかったので、親兄弟からの借金と両親が住む実家を抵当にした不動産担保ローン。

豊富な雑学と淀みのないトークだけは立つおかげで、身内はすっかり信用していたようです。(いやすでにダメだろ。自己資金が無い時点で)

 

とりあえず身内からせしめたマネーパワーで見た目はトントン拍子に進み、できあがったカフェは確かになかなかのシャレオツなハードウェア。珈琲豆も仕入れにこだわったと言ってました。


さて、ダメなのはここから。


飲食チェーンでバイトをした割に調理には関わらなかったため、こだわった珈琲を扱うスキルも調理スキルも無い。そこでの彼の選択肢は厨房担当のパートさんを2名雇うことに。1名だと何かあった場合のリカバリーが難しいですからね。

店舗は居抜きだったものの結構な改装費をかけたために、スタート時のコストがなかなかの金額。加えて月の家賃が十数万。一杯数百円の珈琲を何杯売ったら回収できるんでしょうか。

そして「自分は経営者になったから」とフリーランスからまさかの法人成り。経営スキルも無ければ経理スキルもないので、簿記資格を持つ友人に頼み込んで毎月の帳簿付けはなんとかやっていたようです。

 

開業時こそオープン記念の割引価格で行列ができましたが、こだわりの珈琲豆を仕入れたというものの産地も味も特徴も自分では説明ができず、フードも業務用食材を駆使してボリュームだけはあるものの、メニューに特徴が無い。

通常価格になってからは、近所のオバ様がたが珈琲一杯で井戸端会議のために数時間粘るようなお店になり、経営的にはご想像どおりの閑古鳥状態。

1日の売上が数百〜数千円程度で月のコストが数十万円。結局、半年もたずに閉店となりました。

 

根拠もなく「この地域でもトップクラスに人が入るカフェにする」と豪語していた割にすべてを人任せにしていた彼は今、厨房担当のパートさんへのおちんぎんの未払い分で揉めに揉め、身内から借りたカネも返すアテもなく、そろそろ実家も取られそうという段階に入ったのがこの記事を書いている時点での状態です。


久しぶりにメッセ入れてきたと思ったら「カフェ潰してヤバいんだよ、ちょっとカネ貸してくれ」という面白乞食ぶりに興味が湧いて、とりあえず数万握らせた上で酒飲ませながら上記の話しを聞き出しました。

彼は他にもいろいろやらかしているようなので、握らせたカネが尽きて連絡入れてきたらまた飲みに連れていこうと思ってます。